
文化と大陸が交差するヨーロッパと日本の間で構想された彼女のジュエリー、工芸品、家具を一堂に集めた、世界初公開の展示を行いました。
レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校は、2017年にパリで開催した『Retour d’expédition - 遠征からの帰還』展に続き、ハルミ・クロソフスカ・ド・ ローラの作品展を2019年の東京にて開催しました。展覧会『Vestigia Naturae』では、文化と大陸が交わるヨーロッパと日本の間で構想された彼女のジュエリー、工芸品、家具を一堂に集めました。
京都造形芸術大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15
ここに現れる、ゴールドと木で形づくられ、詩的な世界に住むクロコダイルやライオン、ホタル、蝶、サルやヘビなどの動物たちをぜひご鑑賞ください。クロソフスカは芸術という扉を通じて、世界を探索し、語ります。
その独自の才能で、ゴールド、黒檀、銀盃花、牛の角、ファイアオパール、ダイヤモンド、サファイア、ガーネット、アメジスト、ペリドット、シトリンなどの素材を融合し、世界全体を見渡したいという意欲を持つ彼女。野性味あふれる自然と繊細な環境、謎めいた生物と馴染みのある実在の生物、極小の創造物と巨大なクリエーション、静かな動物と活発な動物をさまざまに組み合わせて、クロソフスカは作品を制作します。
『Vestigia Naturae』展は、ジュエリーと宝飾芸術の学校であるレコールが2019年に東京で開校した際の記念プログラムのひとつです。2012年にヴァン クリーフ&アーペルの支援のもと創立されたレコールは、講義、レクチャー、書籍やカタログなどの出版事業、展覧会などを通して、宝飾芸術の世界への扉を一般の人々に開いています。ジュエリーの歴史における中心地であるパリのヴァンドーム広場に創立されたレコールは、アメリカ、中東、アジアにて定期的な特別講座を開いており、世界中から受講者を受け入れてきました。その数はのべ3万人以上にものぼります。
東京で開催された本展は、現代のジュエリー創作のさまざまな側面に光を当て、知識を共有して知見を広め、感動を伝えるという、本校の使命を担うものとして行われました。