アール ヌーヴォーにみるジュエリーの変容、1880-1914年

<オンライントーク>
A New Art. Metamorphoses of Jewelry, 1880-1914

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参加無料/ご予約登録制

皆さんは、アール ヌーヴォーについてどのくらいご存知ですか?
アール ヌーヴォーという芸術潮流が世界に引き起こした、めざましい美意識の変化を辿る前例のないエキシビションが、この夏、 レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校 パリ本校で開催されます。このオンライントークで、いち早くその内容をご紹介いたします。

19世紀から20世紀の変わり目は、科学的知識の広まりに支えられ、かつてなく創造的な機運が高まった時代でした。植物学の躍進によって生物に対する興味をかき立てられた芸術家たちは、「変容」といういにしえからのテーマに向き合います。その好例が、ルネ・ラリック(1860-1945年)による羽の生えた女性像や、モーリス・ピヤール・ヴェルヌイユ(1869-1942年)による海洋生物の絵画でした。

このように描かれた空想的な生き物、そして世界は、想像力に富む動物や、現実あるいは空想上の自然に由来する数々の象徴的な意味に彩られています。合成された生き物や、ときにはそれ以上に奇妙な生き物を表現するために、バロックパールや動物の角、エナメルなど、作品に用いられる素材のバリエーションが新たに広がりました。 

自然の新たな解釈は、世界に詩のような美しさをももたらします。このオンライントークでは、ラリック美術館(ウィンゲン=シュル=モデー)、装飾芸術美術館とオルセ―美術館(ともにパリ)、ジュエリー美術館(ドイツ・フォルツハイム)をはじめとする一流機関、ならびにアルビオン アート(日本)の類いまれなプライベート コレクションから貸し出された、100点の見事な作品を通してその美をお見せします。

イネジータ・ゲイ=エッケル(ジュエリー史家、レコール教員) & ポール・パラディ(美術史、装飾芸術、ジュエリーの専門家、ジュエリーと宝飾芸術の学校「レコール」 講師)

トークスケジュール・言語
6月8日(木)午後8時(日本時間)
英語(日本語、広東語、北京語の同時通訳付き)

写真:ルネ・ラリック、「パンジー」ブローチ=ペンダント、ゴールド、エナメル、ダイヤモンド、1899-1900年頃。写真: Tsuneharu Doi © Albion Art Institute