長い年月においてジュエリーメゾンが公開することはなかった、ジュエリーのデザイン画。現在では精巧なジュエリー制作の肝要とされ、またデザイナーの創造力の記録としても、計り知れないほど貴重な価値を備えています。
ライブ配信でお届けする今回のオンライントークでは、香港大学美術博物館およびジュエリーと宝飾芸術の学校〈レコール〉香港校で開催されている「Designing Jewels」展と、パリ市立プティ・パレ美術館で開催されている「Dessins de bijoux」展をつなぎ、芸術手法としての表現から、多彩な性質を持つジュエリーのデザイン画を考察します。
香港大学美術博物館の館長およびキュレーターであるフロリアン・クノーテ、パリ市立プティ・パレ美術館で1800年以降のグラフィックアートおよび写真コレクションのキュレーターを務めるクララ・ロカ、〈レコール〉研究マネージャーのエマニュエル・アミオの3名が、本展覧会のセノグラフィ、資料の保存、ジュエリーの創作過程におけるデザイン画の役割について、深く掘り下げていきます。
また、今回のセッションのためだけに制作された特別なビデオを用いて、歴史的な重要性などについても話し合います。
トークスケジュール・言語
英語セッション
(日本語、フランス語、広東語、北京語の同時通訳付き)
6月23日(月)午後7時(日本時間)
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Photo:
ルネ・ラリック、「白鳥」チョーカープレートのデザイン画。ベジタルペーパーに鉛筆、インク、グワッシュ、1900年頃。ヴァン クリーフ&アーペル ジュエリー文化基金