宝石の世界において、エメラルドは最もて稀少で貴重なもののひとつとされています。古典古代末期に発見されて以降、その豊かなグリーンの色合いから世界中で熱望されるようになりました。
洋の東西を問わず、エメラルド貿易は強力な商業的・文化的な関係を紡ぎ出してきました。ヨーロッパの表象において、エメラルドは東洋を連想させる宝石でしたが、中国の人々にとっては西洋の宝石だったのです。ただしそれは、20世紀から21世紀にかけて、インド、パキスタン、アフガニスタン、そして中国でエメラルドの鉱床が正式に発見されるまでのことでした。
本トークでは、エメラルドの歴史的な鉱床、貿易ルート、そして貴石としての芸術における使われ方を紹介したうえで、アジアのエメラルド鉱床がもつ特色へと迫ります。
講師
ジン・ユー(ジュエリーと宝飾芸術の学校「レコール」講師)、
ハー・ベイ(美術史家、ジュエリーと宝飾芸術の学校「レコール」講師)
と共にお届けします。
トークスケジュール・言語
マンダリン(標準中国語)セッション
(英語の同時通訳付き)
6月28日(金)午前10時(日本時間)
ご予約登録
マンダリン(標準中国語)セッション
(英語、日本語、フランス語、広東語の同時通訳付き)
6月28日(金)午後8時(日本時間)
ご予約登録
写真:
エングレービングが施されたムガル帝国のエメラルド、
18世紀(推定)、
フェルバー・コレクション
© フェルバー・コレクション
シャルロット・ストローマン・アンソン