写真の世界は、ジュエリー史においてまさに金鉱のような存在であることをご存知でしょうか。19世紀に入ったパリ、グラン ブルヴァールの工房や万国博覧会において、写真家たちはフレームとして、あるいは芸術的実験のためにジュエリーを活用しました。やがて宝飾職人はデザインに新たな潮流を生み出し、「フォトグラフィック ジュエリー」という新スタイルを編み出すことによって、それが公式な写真であれ、名も無き写真であれ、肖像写真の技術をジュエリーの中に昇華していきます。
そしてこの時、コンテンポラリージュエリーのデザインもまた、アーティストたる写真家のまなざしと、写真というツール自体にオマージュを捧げています。
カロリーヌ・ベンザリア(美術史家、美術批評家、ジャーナリスト)、レオナール・プイ(美術史学博士、レコール研究教員)と共にお届けします。
トークスケジュール・言語
7月13日(木)午後8時(日本時間)
英語(日本語、広東語、北京語の同時通訳付き)
写真:ナポレオン3世とウジェニー皇后のロケットペンダント、ゴールド、ガラス、写真、毛髪、19世紀、第二帝政、コンピエーニュ城美術館 - コンピエーニュ(フランス) © RMN / René-Gabriel Ojéda