コメディ・フランセーズの舞台を彩るジュエリー

<オンライントーク>
Stage Jewels of the Comédie-Française

5 - Diadème étoilé  © Coll. Comédie-Française – Photo  L’École des Arts Joailliers  – Benjamin Chelly (4).jpg

参加無料/ご予約登録制

パイドラーの役を演じるときにティアラなしで、またネロを王冠なしで演じることができるでしょうか?パリの劇場で用いられてきたジュエリーは、あまり知られていないにも関わらず、歴史と職人技に富んでいます。画期的な展覧会「コメディ・フランセーズの舞台を彩るジュエリー」が、レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校の主催でまもなく開催されます。このオンライントークではその展覧会について語り、その素晴らしい幻惑の舞台の幕を開けます。 

基本的に、舞台で用いられるジュエリーはイミテーションです。合金や、パールなどガラス質の素材が使用され、貴重品としてはデザインされません。しかし、それらは単なるアクセサリー以上のものです。劇にぴったり合った機能を持つ舞台のジュエリーは、権力を主張したり、愛や隠されたアイデンティティを示すために使われます。

19世紀、パリにコンサートホールの数が増えるにつれて、舞台用のジュエリーも増えていきました。それに伴い「ステージ ジュエリー」を専門とする工房の評判が高まり、職人たちは、衣装のデザインや資金調達も自分で行う俳優や女優たちからの注文を受け、胸飾りや櫛、剣を制作するようになりました。クローズセットやビーズセット、古代への回帰を思わせる植物モチーフの彫刻、宝石の使用など、職人による極めて丁寧な技巧が施され、当時のジュエリーとの類似性は明らかです。

「コメディ・フランセーズの舞台を彩るジュエリー」展キュレーターでありコメディ・フランセーズ博物館・図書館館長でもあるアガット・サンジュアンと、レコールの美術史家・講師であるジリアン・ベラルディーニと共にお届けします。

トークスケジュール・言語
10月18日(水)午後8時(日本時間)
英語(日本語、広東語、北京語の同時通訳付き)

写真:星のティアラ、19世紀 © Coll.Comédie-Française - Photo:L'École des Arts Joailliers - Benjamin Chelly