
中世の空想の世界には、幻想的な生き物がいたるところに登場します。火を噴くドラゴン、威厳あユニコーン、その他の驚くべき生き物は、中世の数多くの神話や伝説の主人公となりました。現実と象徴の間にあるこの豊かな動物寓話は、中世初期とゴシック時代のヨーロッパの芸術作品にインスピレーションを与えました。
このトークでは、レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校が、芸術工芸品、特にテキスタイルと金細工の分野を通して、これらの幻想的な生き物を発見する旅へとあなたを誘います。中世のランパス、司教杖、聖遺物、宝石などの研究から、これらの生き物がどのように描かれてきたかを観察していきましょう。
このトークは、フランスの国立中世美術館であるクリュニー中世美術館からオンラインで配信されます。パリの中心部に位置し、フランスで唯一、中世に特化した国立美術館です。クリュニー修道院長にちなんで名付けられたこの私邸は、ガロ・ローマ時代の浴場を背景に建てられており、素晴らしい環境の中に24,000点を超える美術作品が展示されています。その中でも有名な6つのタペストリー "La Dame à la licorne” [貴婦人と一角獣] を、このトークの中で鑑賞することができます。
中世の幻想的な生き物たちをめぐる魅惑的な〈再〉発見を、講師と一緒にお楽しみください!
講師
クリスティーヌ・デスカトワール
(クリュニー美術館金銀細工・西洋織物コレクション担当学芸員長)
イネジータ・ゲイ=エッケル
(ジュエリー史家、レコール教員)
トークスケジュール・言語
フランス語セッション
(日本語、英語、広東語、北京語の同時通訳付き)
7月1日(月)午後7時(日本時間)
フランス語セッション
(英語の同時通訳付き)
7月2日(火)午前2時(日本時間)
写真:
「我が唯一つの望み、貴婦人と一角獣」タペストリー、1500年頃。
RMN-Grand Palais (musée de Cluny - musée national du Moyen Âge) / Michel Urtado